ベトナムにおける洪水(10月)
1.発生日
2005年10月20日(木)〜10月28日(金)
2.災害発生経緯および被災状況
ベトナムでは豪雨により洪水が発生し、Dartmouth大学によれば死者は67人に上った1)。以下に被害状況を述べる。なお、以下の記載は国連によるもの2)であり、集計範囲の差があるため、死者総計は上記数値と一致しない。
図−13)に被災地域を示す。主な被災地はベトナム中部地域とメコンデルタ地域である。
・ 最も被害の著しいベトナム中部ビンディン州では少なくとも67人が死亡し、3,200戸が損傷した。
・ メコンデルタ地域にあるロンアン州では3,560戸で浸水した。また、デルタ地域で数十人が死亡したと見られるが、公式な死者数の発表はない。
・ 両地域で12,000haの作物が損害を受け、何箇所かの堤防が決壊し、南北に走る鉄道の線路が破壊された以上2)。
図−1 被災地域3)
3.救援支援状況、政府・地方政府等の対応等2)
・ 救援支援に関する情報は得られていない。
・ メコンデルタ地域の農業関係当局は冬季の稲作に備え、水田の準備を整えるよう奨励した。
4.気象状況
図―2はTRMMによる10月20日から28日の間の累積降雨量である。同図に示すとおり、被災地域であるベトナム中部に多雨量帯が認められる。なお、降雨量の数値等の具体は得られていない。
図―2 TRMMによる累積降雨量(10月20日〜28日)
6.被害写真等
被害写真等は得られていない。
引用資料
1) http://www.dartmouth.edu/%7Efloods/Archives/2005sum.htm